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4. 乗り切るコツ
1.タバコの誘惑を避けましょう(環境改善法)
- 最後の1本でタバコ、ライター、灰皿を捨てる
- タバコが吸いたくなる場所を避ける
(喫煙コーナー、宴会、飲み屋、喫茶店、パチンコ、タバコの自動販売機など)最低2週間(できれば3ヶ月)は避けて下さい。 - 喫煙者に近づかない
- 家族や職場で「禁煙宣言」をする
- 禁煙中に何度となく心の中におそってくるのが「1本だけならいいかな」という誘惑です。
「1本だけおばけ」と呼ばれるこの誘惑に負けて1本吸ってしまうと、半数以上の方が元の本数まで戻ってしまいます。決して、「その1本」に手を出さないで、次の方法を試してすべてのこの誘惑から逃れて下さい。やがて必ずこの「1本だけおばけ」は力衰え、姿を隠すようになります。
2.タバコと結びついている行動パターンを変えましょう(行動パターン変更法)
- 朝の行動の順番を変える(洗顔⇔歯磨き⇔朝食⇔散歩など)
- カフェイン入りの飲料やアルコールを控える
- 早く寝て睡眠時間を十分とりましょう
- 禁煙する理由を再確認して、くじけそうになった時の支えにします。
3.タバコを吸いたくなったら他の行動を起こしましょう(代償行動法)
- とても熱いお茶または冷たい水や氷(口内の刺激)
- 散歩や体操、掃除、片付けなど体を動かす
- じっと時計をみる(吸いたい衝動は、1分で半分に、2分で1/4に、3分で消えます)
- 歯磨きをする(歯ブラシをくわえるだけでも可)
- 深呼吸をする(鼻から深く息を吸って、その数倍の時間をかけて口からゆっくりはく)
- シュガーレスガム、干し昆布を噛む。野菜を食べる。
- 昼寝する(禁煙開始後数日は眠いことがありますが、こういう時は寝るのがベストです)
- 熱いシャワーや乾布摩擦、冷水摩擦
- 耳のつぼや手のひらを押さえる
禁煙を始める前に、必要なグッズを常に身近に置いておくように準備しましょう。
家庭では運動、職場では深呼吸、車の中では歯ブラシなど場所によって変えてもいいでしょう。
たまたまグッズがなかったのでつい1本吸ってしまった、ということがありますので、準備は周到に!
禁煙前に歯科で歯石を取ってもらってさっぱりして禁煙に挑戦するのも一法です。